『人形歌集 骨ならびにボネ』 川野芽生 中川多理
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川野芽生の歌は
常に今を歌っている
言葉は、過去と記憶の言葉
そして書くペンの先から生まれる
紙の上、現在の言葉
その歌は未来を予兆し
未来をつくり出す
言葉から作り出された人形もある
きっと
おそらく
特に
川野芽生が中川多理の人形に
歌う短歌には
観賞はいらない(かもしれない
寄り添い並走するのが望ましい
言葉は変化を生む/人形を生む
人形も言葉を生む
『人形歌集 羽あるいは骨』に続く連作の歌集となる本書は、連続してつながっている。
第二弾は1の続きではあるけれど、川野芽生も中川多理も常に1である。
常にいまを進化しながら変化しながら創作している。
人形が、人形と云う典型…人形は典型表現されやすい存在ではあるが…を離れて表現されるのは稀である。
川野芽生の歌は、その言葉は、人形1体1体の個性に向き合って詠まれている。
是非、同時進行的に、歌を読む快楽を味わっていただきたい。
(今野裕一)
中川多理さんのnoteで『人形歌集 骨ならびにボネ』について、それから詠まれた作品などについて書かれています。ぜひご一読ください。
https://note.com/kostnice/n/n86d269371d43
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『Lilith』で第65回現代歌人協会賞を受賞の
川野芽生が人形を詠む
人形作家・中川多理との希代稀なコラボレーション第二弾!
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『人形歌集 骨ならびにボネ』
短歌:川野芽生 人形・写真:中川多理
版元:ステュディオ・パラボリカ
装幀:ミルキィ・イソベ
本体価格:2,000円+税
ISBN978-4-902916-51-5 C0092
四六判変型/64ページ/1C
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●川野芽生 Kawano Megumi
歌人、小説家。
2018年、第29回歌壇賞受賞。第一歌集『Lilith』(書肆侃侃房、2020)にて第65回現代歌人協会賞受賞。小説集に短篇集『無垢なる花たちのためのユートピア』(東京創元社、2022)、掌篇集『月面文字翻刻一例』(書肆侃侃房、2022)、長篇『奇病庭園』(文藝春秋、2023)『Blue』(集英社、2024)がある。エッセイ集『かわいいピンクの竜になる』(左右社、2023)。評論集『見晴らし台』(ステュディオ・パラボリカ)、第二歌集準備中。
●中川多理
人形作家
埼玉県岩槻市生まれ。筑波大学芸術専門学群総合造形コース卒業。
DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。札幌市にて人形教室を主宰。作品集に『Costa d'Eva イヴの肋骨―中川多理人形作品集』『夜想#中川多理―物語の中の少女』 『薔薇色の脚 中川多理人形作品集』、山尾悠子との共著『小鳥たち』、 『新編 夢の棲む街』(いずれもステュディオ・パラボリカ刊)など。
中川多理Website
https://www.kostnice.net
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『人形歌集 羽あるいは骨』 川野芽生 中川多理
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