余白 2023
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余白 2023
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名称:余白 2023
産地:神奈川・清川村
原材料:紅茶
内容量:20g
収穫:2023年
保存方法:直射日光、高温多湿を避けて保存してください。
熟成しますので、大切に育てていただければ、長く保存できます。
製茶ディレクター:今野裕一(夜想編集長)
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■余白2023
異常気象のためだろうか、全国的に茶葉の出が早い。清川も吉賀町も例年より早い始動になった。例年と云っても、ここ2年くらいは、コロナで満足に茶葉を摘むことができていない。摘んでいないので茶葉は久しぶり元気いっぱいだ。芽の揃いも良いし量も多い。
久しぶりの本格製茶なので、まずは手慣れている紅茶を作る。清川には、製茶施設をもっていないので、すべて手作業になる。摘んで、萎凋して、揉捻して、発酵して、火入れして、乾燥。初心に帰って丁寧に丁寧に…。
でき上がって試飲をすると、かなりの良い出来。東方美人の薫りがする。ウンカ?早くも? 畑に出て確認すると、新芽が仄かに薄黄色い。ファースト・フラッシュ・東方美人という変わり種ができた。この新奇のお茶を味わっていただきたいと、できただけの限定数で販売することにした。これからしばらくは畑に通い詰めていくが、茶葉や製茶環境は日々変わる。そのときのベストを作っていくので、ある時は、半発酵の紅茶と緑茶の中間くらいの製茶をするかもしれない。なので東方美人風は今だけかもしれない。
■淹れ方はハイブリッド・スタイル
今やっている製茶のスタイルは、台湾スタイルをアレンジしたもの。なので中国風に淹れて美味しい。水温100°Cで美味しく入る。中国茶として淹れても、サーバーでダージリン地方紅茶風に淹れてても、水だししても美味しくいただける。淹れるスタイルを選ばない、無農薬無施肥ならではの自在性がある。
最近、自分で気に入っているのは、中国と西欧風な紅茶の淹れ方とを混合したもの。といってもむしろシンプル。夜に読書をしながら、お湯をさしていって何煎も重ねていく。謂わば、茶葉と〈飲む〉を直結させて、ただただ美味しく飲むだけのシンプルな淹れ方。
一人用か二人用の底に丸みのあるサーバー(KalitaとKONOで扱っている)に茶葉3g。水温85°~90°(沸騰して一度、別の容器に移したくらい)。少量淹れて30秒くらい蒸す。あとはお湯を少なめに注ぎ1分~2分で、仄かに薫りと味がたってくる。最初から濃い目の味を御所望の場合は6分位。
テイスティング用のグラスや茶杯で飲むと薫りも味も愉しめる。薄めから徐々に味が現われてくるのを愉しむのが面白いが、どの濃さから飲み始めるかは、お好み次第。水色を見ながらちょっと味見して決めていく。プロの料理人だって味の確認はする。お茶はその日の状況で味の出が変わるので、好みのところで、止めてそこから始めるのがおすすめ。作法なしの、自分が飲みたい味を、飲みたい風に飲む。これがハイブリット・スタイルとでも云うものだ。
(今野裕一)
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